1960年に先代のクリスチャン・ドルーアンがノルマンディー地方の伝統であるりんご造りとカルヴァドス造りという文化を守り、品質を最優先に製造を開始したクリスチャン・ドルーアン社。
ペイ・ドージュ地区でも最良のテロワールとされるフィエフ・サンタンヌに自社農園を所有し、原料りんごの栽培から蒸留・熟成・ブレンディングに至るまで全工程を自分達の手で行い、最大規模のヴィンテージカルヴァドス原酒を所有する規模を保ちつつ、その伝統文化を家族経営で受け継いでいます。
現在では、IWSCでカルヴァドスの作り手として史上初のトロフィー(最上位)を獲得したのを始め、300個以上の受賞暦を誇り、ドーヴィルサミットでは自国を代表するギフトとして選ばれた、欧州でもトップとの呼び声も高い生産者です。
今回は同社のフラッグシップとなる
「クール・ド・リヨン」からのリリース。
他のカルヴァドス生産者と同じく、ブレンディングへのこだわりのためシングルカスクでの原酒供給が難しい状況の中、2015年4月に現地を訪問し、直接交渉を行うことでプライベートボトリングへの特別な理解と協力を経て実現した同社史上で日本初のリリースでもあります。
選ばれたのは20年以上の熟成を経て、飲み頃のピークを表した1樽。作り手と一緒にティスティングを行い、互いに納得した厳選の結論となる原酒です。
その仕上がりの卓越した完成度はWHISKY Festival 2015 in TOKYOでもお酒のカテゴリーを超えて多くのモルトファンからも好評を集めるほどでした。
『伝統的な家族経営で受け継がれた
洗練された熟成カルヴァドスの醍醐味をぜひご堪能下さい。』
---Tasting Note ---
【香り】濃厚で上品なりんごとエステル香、ややフローラル、奥からクローヴ、オークのスパイス、シードルの甘い香り。
【味わい】口に含むと、熟したりんごやドライフルーツの濃厚な甘さ、赤い果実のフルーツ紅茶、ホワイトペッパー、ジンジャー徐々に心地良い苦みが感じられる。
【フィニッシュ】フィニッシュは力強く長く続き、仄かに洋梨とバナナの渋皮。
【コメント】伝統的なカルヴァドスの大きな樽で熟成された正統派の味わいは欧州No.1と評される実力をストレートに感じられる1本!
(Tasted by 弊社スピリッツバイヤー)