
『メドック格付1級 5大シャトーの中で唯一格上げされたシャトー』
1973年フィリップ男爵の長年の尽力により、1855年の格付評価の不当性が認められ、シャトー・ムートン・ロスチャイルドはプルミエ・クリュ・クラッセ(格付第一級)に昇格します。当時の農業大臣ジャック・シラク署名のデクレ制定により、ムートンは本来属するべきエリート集団への仲間入りを公式に果たしました。
【芸術とワインラベル】
1924年、初めてポスター画家ジャン・カルリュに依頼し制作されたワインラベル。これは若干時期尚早だったのでしょうか、1945年になってようやく、フィリップ男爵は以後ムートン・ロスチャイルドの象徴となる企画の実施を決定します。
ムートン・ロスチャイルドのワインラベルの歴史を辿り、今では数多くの時代を象徴する巨匠アーティストの作品を鑑賞することが出来ます。ミロ、シャガール、ブラック、ピカソ、タピエス、フランシス・ベーコン、ダリ、バルテュス、ジェフ・クーンズ、そしてイギリス・チャールズ皇太子殿下。
アーティストには完全なる制作の自由が与えられていますが、ブドウ、ワインを飲むよろこび、ムートン・ロスチャイルドのシンボルである牡羊などをテーマモチーフに扱った作品が多く見られます。
Château Mouton Rothschild [2016]
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有名評論家5名が100点評価の歴史的大作
ヴィンテージ情報:【極めて湿度の高かった冬と春】最初の4ヶ月間で年降水量の半分以上の降雨が記録されています。1月の降水量は240ミリメートルと記録的数値でした。 【極めて乾燥した夏と秋】まとまった雨はなく、シーズン終盤には水分不足状態に陥りました。
夏季の干ばつの影響により、ブドウの粒数は多くてもサイズは小さいままで、その結果、風味の濃度と凝縮性は高まっています。8月および9月は良好な気温に恵まれ、ブドウはゆっくりと順調に熟度を進めました。収穫は9月26日にメルロから始まり、絶好のコンディションのもと、10月14日まで続けられました。
醗酵工程については、通常どおり、区画ごと、品種ごとに分けて醸造し、ロットごとの特性を最大限に際立たせています。素晴らしい色調の、果実およびスパイスのアロマが濃厚に香り立つワインです。丸く包み込まれたタンニンをたっぷりと感じさせる、濃密なテクスチュアが印象的です。 2016年は、その濃密さと肉づきの良さから、21世紀生まれの偉大なるヴィンテージと肩を並べる仕上がりです。
ワインアドヴォケイト誌: 100点 / ジェームス・サックリング氏: 100点 / ジェブ・ダナック氏: 100点
ヴィノス、アントニオ・ガローニ氏: 100点 / ヴィノス、ニール・マーティン氏: 100点
デキャンター誌:99点 / ワイン・スペクテーター誌:98点 / ワインエンスージアスト誌:98点
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Country(生産国) |
フランス
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Region(地域) |
ボルドー/ポイヤック
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Classement(格付) |
メドック 1級
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Cepage(品種) |
カベルネ・ソーヴィニヨン 83%/メルロー 15%
カベルネ・フラン 1%/プティ・ヴェルド 1%
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Volume(容量) |
750ml
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