
『メドック格付1級 5大シャトーの中で唯一格上げされたシャトー』
1973年フィリップ男爵の長年の尽力により、1855年の格付評価の不当性が認められ、シャトー・ムートン・ロスチャイルドはプルミエ・クリュ・クラッセ(格付第一級)に昇格します。当時の農業大臣ジャック・シラク署名のデクレ制定により、ムートンは本来属するべきエリート集団への仲間入りを公式に果たしました。
【芸術とワインラベル】
1924年、初めてポスター画家ジャン・カルリュに依頼し制作されたワインラベル。これは若干時期尚早だったのでしょうか、1945年になってようやく、フィリップ男爵は以後ムートン・ロスチャイルドの象徴となる企画の実施を決定します。
ムートン・ロスチャイルドのワインラベルの歴史を辿り、今では数多くの時代を象徴する巨匠アーティストの作品を鑑賞することが出来ます。ミロ、シャガール、ブラック、ピカソ、タピエス、フランシス・ベーコン、ダリ、バルテュス、ジェフ・クーンズ、そしてイギリス・チャールズ皇太子殿下。
アーティストには完全なる制作の自由が与えられていますが、ブドウ、ワインを飲むよろこび、ムートン・ロスチャイルドのシンボルである牡羊などをテーマモチーフに扱った作品が多く見られます。
Château Mouton Rothschild [2008]
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収穫を遅らせて完熟させることで品質の高いワインに仕上げたヴィンテージ
ラベル情報:徐累は、1963年江蘇省南通市生まれの中国人画家。南京芸術学院で水墨画を学び、1980年代には前衛芸術活動に参加しながらも、常に水墨画の技法を作品に取り入れています。2008年ムートン・ロスチャイルドのラベル作品には、伝統的モチーフである牡牛が描かれています。繊細な輪郭表現の切り立った岸壁の上に一頭の牡羊。「ブドウの惑星」の半球と半球を結びつける、人間と畑の架け橋としてのグラン・ヴァン。牡羊はグラン・ヴァンが果たす役割を象徴するモチーフとして描かれています。
カベルネ・ソーヴィニヨンを高い比率で用いたアッサンブラージュ。この年のシャトー・ムートン・ロスチャイルドは、テイスティング全段階にわたって、非常に豊かなアロマパレットを特徴としております。最初は濃さのある巧く開いた香りが楽しめます。赤果実、ブラックベリー、カシス。そこに、スミレの花などフローラル系のノートが調和良く交じり合います。エアレーション後には焦焙系のノートがあらわれ、繊細なスギのノートと優美に絡み合います。味わいは、アタックには勢いと活力があり、骨格の良さとビロードのようになめらかなタンニンを含みます。黒果実を特徴とする果実味が顕著で、トースト香やほのかに芳しいバニラのノートがアクセントになっており、余韻の長さも素晴らしい1本に仕上がっております。
デキャンター誌:96点 / ジェームス・サックリング氏:94点 / ワインアドヴォケイト誌:94点
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Country(生産国) |
フランス
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Region(地域) |
ボルドー/ポイヤック
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Classement(格付) |
メドック 1級
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Cepage(品種) |
カベルネ・ソーヴィニヨン 83%/メルロー 17%
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Volume(容量) |
750ml
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