京都御所南にあります Bar Le Coq の 10 周年記念ボトルのアルマニャックを発売いたします。このボトルは南里氏が今年アルマニャックを訪問された際、ご自身で見つけたドメーヌのストックを交渉されて、ボトリングに至ったボトルです。以下、経緯とテイスティングコメントを南里氏にお願いしました。
・Sabine Dulhoste 1984 ボトリング経緯とドメーヌ説明
2023年5月のアルマニャック地方への旅を計画する際にグーグルマップを拡大しながら知らない生産者を 1 箇所づつ探していた時にこの生産者の存在を知りました。花の中にアルマニャックのボトルを 1 本置いた写真がとても印象的で生産者にアポイントをお願いするメールを送ったところ返事が来ました「もう生産をやめてドメーヌも閉鎖しており祖父の代から受け継いだアルマニャックを少量ストックしているだけです。それでもよろしければお越しください」と。
Dulhoste 家に到着してテイスティングでひと口飲んだ時の想像を超えた味は帰国後も忘れられず、自分の店に持ち帰りお客様に提供して喜んでもらえる度にこの生産者のアルマニャックを何とか日本で紹介することができないかという思いが強まりました。奇しくも今年が弊店の 10 周年という事もあり、Kyoto Fine Wine & Spiritsに相談したところ快く引き受けていただき今回のボトリングとなりました。
Dulhoste 家はお祖父様が 1927 年に蒸留を開始しましたが毎年ではなく、不定期での生産を行ってきました。家族経営の極小規模のドメーヌで蒸留機を持たず、季節になると可動式の小型蒸留機を借りきて家で蒸留を行ってきました。熟成に用いるオーク樽はドメーヌの近くの森の木を使い地元の樽職人が作ったものを使用しており、ボトリングまで一切の加水を行いません。その製法は 1968 年にお父様に受け継がれましたが制約の多いボトルでの販売には精力的ではなく、家族の楽しみとして家のセラーにあるオーク樽に静かに寝かされていました。そしてそのアルマニャックは 2007 年にお嬢様に受け継がれ、セラーで大切に保管されてきました。
今回のドメーヌ訪問の際に特に印象に残ったこの 1984 ヴィンテージはお父様が蒸留を行った最後の年のアルマニャックです。貴重なストックをお譲りいただけた事に心から感謝しています。
・テイスティングコメント
グラスに注いだ直後はアルコールの力強さと共に古い木材、樹液の甘さとタンニンを感じさせる香り。スワリングして少し置くとエステル感と軽い酸味のある赤いフルーツ、微かなリンゴ、フィグ、プラム、濃いブドウの香りが湧き上がる。口に含むと熟したアプリコット、プルーンといった濃いフルーツ感と上質な糖蜜の味わいが一気に広がる。時間の経過と共にシルキーなテクスチャーが感じられるようになり、熟したバナナの香りも現れる。
余韻には砂糖漬けのジンジャー、甘い紅茶、微かなアマレット。
古典的なアルマニャックの力強さに濃密なフルーツ感が溶け込んだ素晴らしい味わい。
これからの寒い季節にゆっくりと時間をかけて飲みたいアルマニャック。
(リーデル ヴィノム コニャックグラス使用)
(以上、輸入元資料より)
~Kyoto Fine Wine and Spirits~
京都で活動している新進気鋭のインポーター兼オンライン酒販「Kyoto Fine Wine and Spirits」(以下KFWS)。
独自のネットワークを持ち、コレクター間や欧州での原酒調達に長けた同社は、その中身だけではなく、様々なアーティストとコラボし、素晴らしいラベル作りをされています。
現在までにウイスキーはもちろんですが、ワインやブランデー、ラムに日本酒もリリースしており、品質の高さも相まって今最も注目を集めています。