今回御案内させて頂く一樽は、ドイツ実力派ボトラーSANSIBARと弊社信濃屋食品、そして、韓国 ROENHEEとの初となる、日独韓三カ国のジョイントボトリングとして特別に選ばれた一樽をご案内致します。 2023年、SANSIBARと信濃屋共同で韓国で行ったマスタークラスをきっかけに、2024年のリンブルグウイスキーフェアにて現地テイスティングを行い、ウイスキートーク福岡2024にて、三社によるミーティングを経て、ようやく実現した三カ国によるジョイントボトリングです。
今回待望の一樽として選ばれたのは、ドイツ市場で流通していた、1991年蒸留で2023年瓶詰、32年以上熟成したアイラモルト長期熟成原酒。シングルカスク/カスクストレングスでボトリング致しました。 残念ながら名前を公表することは出来ませんが、アイラ島南岸にあり、チャールズ国王が愛するアイラシングルモルトで非常に稀有なカスクです。通常一社では高額な一樽ですが、各国三カ国でそれぞれシェアをすることで、ボトリングを実現することが出来ました。
 〈画像はアイラ島にある蒸溜所の1つ〉
白ワイン系の黄緑系フルーツとソルティーさ。優しいのに奥深さを感じられ、ついついおかわりしたくなる居心地の良い長期熟成アイラモルトです。
グラスに注いでからの時間による変化を、ゆっくりと時間をかけて飲んで頂くのがオススメです。至高の一杯をどうぞお楽しみ下さい。
---Tasting Note --- 香りはフルーティーで静かな香り立ち。風の弱い日の冬の海岸線。フレッシュな海藻、グレープフルーツや文旦の白綿、熟したリースリング、ビタミン剤、レモンのバニラタルト。
口に含むと、フルーティーで角の取れた自然な口当たり。時間経過で麦芽に溶け込んだ黄緑系フルーツ。次第にじわじわとソルティーさが現れ果実や麦芽の甘みを引き締めていく。
余韻は穏やかで微かに野生的なチーズのようなミルキーさや冷たい泥のようなマットなアーシーさが垣間見える。
(Tasted by弊社スピリッツバイヤー)
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