今回ご紹介する一樽は、 アメリカ・インディアナ州で蒸溜されたインディアナ・バーボンです。2015年に蒸留、7年熟成原酒をカスクストレングでボトリング致しました。供給はドイツのインディペンデントボトラーが所有していたカスクです。
今回のインディアナ・バーボンは、インディアナ州で“バーボンウイスキー”の定義に沿って作られている為、バーボンウイスキーを名乗ることが出来ます。
元来バーボンウイスキーと言えば、ケンタッキー州バーボン郡に由来するものですが、現在の定義ではアメリカ国内で下記の条件を満たして造られていれば連邦アルコール法により’’バーボンウイスキー’’なっております。
<バーボンウイスキーの定義>
① アメリカ国内で製造。
②原料にトウモロコシを51%以上使用。
③アルコール度数160プルーフ(80%)以下で蒸留。
④内側を焦がしたオークの新樽にアルコール度数125プルーフ(62.5%)以下で詰める。
⑤ボトリングに際しては水以外を加えずに80プルーフ(40%)以上でボトリング。
今回のオリジナルラベルは、1980年代のアメリカ映画のポスターやアメリカンダイナーの看板をイメージしてデザインし、「FINDER」というタイトルで瓶詰致しました。
使用している写真は、英国王立写真協会 フェロー会員(FRPS)でもあり、ウイスキーにも造詣の深い、写真家の加藤 秀 氏より、彼女の写真と機材の一部の写真をお借りしました。
一瞬を切り取り表現するカメラの“ファインダー”を覗く行為と、数多ある樽の中からカスクを“見つける”探索者としてのインディペンデントボトラーとの相似性を表現しました。
バランスに優れ、ストレートながら程よいボリューム感や甘さ、わずかな小麦由来の柔らかさや粉っぽさがあり、気負うところがない一本。是非ご自由なスタイルでお楽しみ下さい。
---Tasting Note ---
ストレートな香り立ち。乾いたオーク、サウナ、甘くてオイリー、オレンジオイル、微かに粉っぽい甘さ、ハウスメイドクッキー、ワックスがけした床、杏仁リキュールやココナッツ、マジパン、次第にミルクキャラメルが強まる。円やかな甘さが広がり、レーズンバター、微かに干草。