同蒸留所はハイランドとローランドの境界に位置しており、元来、人気閉鎖蒸留所・リトルミルの第2蒸留所として建設された興味深い経緯を持ち合わせています。
独立経営の元で興味深い原酒造りを行っており、その最大の特徴は異なる構造を持つ蒸留器を駆使して、モルトとグレーン合わせて8種類もの原酒を作り上げています。
しかしながら日本市場では他蒸留所に比べてその流通は少ないブランドであり、今後、その飛躍が期待される蒸留所の一つです。
多彩な原酒のなかから選んだのは蒸留所のメインブランドとなるインチマリンを越えるピーティーなシングルモルトとして生み出されているクロフテンギア原酒の1樽。
ここ数年のマーケットのなかでようやくボトリングが見受けられるようになり、なかには確かな味わいのものも輩出されていますが絶対数は非常に少なく、極めて珍しいボトリング機会となります。
近年不足するアイラ島の原酒とも異なる特有のヘビーピーテッドスタイルは、本土系ピーテッド原酒としての期待値も高く、今後注目度の高まる原酒として狙いを定めてきたところです。
今回選定致しました「クロフテンギア」はその特徴的な蒸溜器を使用したへビリーピーテッドタイプのウイスキーです。
ラベルには当店の店先に植えられた「オリーブの木」とリリース時期の春先になると訪れる「ツバメ」を組み合わせたロゴマークを配し、店名にもある“ワイン”からイメージされる“赤色”、“ウイスキー”から連想される“金色”を用いクラシカルに文字メインで仕上げました。またラベルの下に貼られたタータンチェックは「ローモンド湖」をイメージする青と緑を基調としております。
抜栓直後ハイランド地方特有のアーシーなピート香が穏やかに香り、レモングラス の様なグラッシーさから熟した黄色いフルーツへと変化していきます。初夏の暖かな 陽気にぴったりな、明るくフルーティーな印象のクロフテンギアです。 是非この季節に、そして経年の変化もお楽しみください。
---Tasting Note ---
香りはアーシーなピート香に、パイナップルや黄桃、アプリコットのような黄色いフルーツ。レモングラス、ホワイトペッパー、バニラやバター。
口に含むと麦芽の甘さ、すももや青りんご、ゴールデンキウイ、アップルミント。余韻は心地よいピート、アップルミントティー、ゴールデンキウイ、ハイランド特有のピート香が心地よく続く。初夏の暖かな陽気にぴったりな明るい印象のフルーツが広がります。
(Tasted by SHINANOYA's Main Store )
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