「THE FRAGARNCE OF THE SEA」は、“海のある風景”が持つ香りに焦点を当て、それぞれの情景が浮かぶような“海の風景に寄り添うアロマや味わい”のウイスキーを選定したオリジナルシリーズです。
今回、『夜』のラベルで選定致しましたのは、アイラ島ブナハーブンの11年物、シェリーカスクでエイジングされたシングルカスクです。
”9月、10月ごろの、夏が終わって涼しくなり出した頃、秋の漁港の香り。風の弱い夜の海。
遠くから、魚のみりん干、海水と混ざり合う汽水域の近くの香り。潮が引いていき、剝き出しになっている海泥や海藻が光を鈍く反射させて黒い影の中にぼんやりと浮かび上がって見えてくる。
しっかりとシェリーカスクの影響を受けながらも、ブナハーブンらしさを残したバランスの良さを持っています。口に含むと、マットな口当たりで、レーズンと共にじんわりと広がっていく塩感。穏やかで落ち着きがあり、ゆったりと時間をかけてリラックスして楽しめます。次第に長くなる秋の夜のお供にピッタリです。
少し寂しさを伴う、夜の漁村の風景を思わせるようなカスク。是非、情景を思い浮かべながらお楽しみください。
★今後のリリースや試飲可能なイベントなどの詳細は≪コチラ≫のブログよりご確認くださいませ。
オリジナルラベルの絵画は、福岡県出身、明治~大正、昭和初期に日本の洋画家・版画家 の吉田 博氏(Yoshida Hiroshi, 1876–1950.)「瀬戸内海集」(1920)より【帆船】の三部作、四部作の木版画より。
同じ版木を使い、異なった色を用いて、瀬戸内の海に浮かぶ帆船を同じ構図で同じ海の情景を、6種の時間帯に分けて描いている。
*帆船 「朝」/「午前」/「午後」/「夕」/「夜」/「霧」
「朝」…アイラシングルモルト(LG)、「夕景」をウィリアムソン、「夜」をブナハーブンでボトリングしています。
※細かい澱があるボトルがございますが、風味、健康には問題ございません。