以下、ウイスキートーク福岡実行委員長の樋口一幸氏による解説・テイスティングコメントです。
■このウイスキーを選んだ理由
九州派の主要メンバーであった桜井孝身氏の本作品をラベルとすることとなり、或る特定のシングルモルトを採用するよりも、個性の強いシングルモルト同士を掛け合わせて他にない魅力を作り出せる「ブレンデッドモルト」の方が似合っているように思えました。結果、繊細で軽やかなウイスキーではなく、バランスが取れながらも乾いた土やウッドスパイス、黒糖のような強い甘さを持つ、個性派を選択。特筆すべきは、氷を加えてロックスタイルにすると、ストレートで飲むのとはまた違った奥深さが見えてくるところ。
まずはストレートでアロマや飲み込んだ後の余韻を愉しみ、その後に小さめの氷を加えて味わいの変化を堪能してみることをおすすめします。
桜井孝身「手(日本風景)」(1957)
■テイスティングノート
・Aroma(香り)
ウッドスパイス、黒糖、乾燥ハーブ、グリルしたパイナップル
・Flavor(味わい)
ストーンフルーツ系の柔らかな酸味、べっこう飴、ミルクココア、スペイン系オールドラム
・Finish(余韻)
コーヒーヌガー、黄桃のシロップ、漢方薬
~Kyoto Fine Wine and Spirits~
京都で活動している新進気鋭のインポーター兼オンライン酒販「Kyoto Fine Wine and Spirits」(以下KFWS)。
独自のネットワークを持ち、コレクター間や欧州での原酒調達に長けた同社は、その中身だけではなく、様々なアーティストとコラボし、素晴らしいラベル作りをされています。
現在までにウイスキーはもちろんですが、ワインやブランデー、ラムに日本酒もリリースしており、品質の高さも相まって今最も注目を集めています。