BB&R(ベリーブラザーズ&ラッド)社は300年以上の歴史を持ち、2つのロイヤルワラントを授かった英国屈指の老舗ワイン・スピリッツ商です。
1698年の創業以来、ロンドン・セント ジェームズ3番地で家族経営・品質本位を貫き、愛好家の間で優れた目利きとして広く知られています。
今回の一樽は、信濃屋バイイングチームがロンドンのBB&R社本社を訪問し、現地でのテイスティングを経て、厳選した一樽です。
上述の通り、ST.JAMES 3番地にて300年以上もの間、同じ場所で営業を続けているBB&R社の目の前を通るストリートの名を冠した、弊社信濃屋向けシークレットシングルモルトです。グリーンボトル・復刻ラベルでの瓶詰です。
(BB&R社を背に左を向くとセント ジェームズ宮殿)
この蒸留所は、蒸留所名を明かすことは出来ませんが、英国王室と深いつながりを持つアイラ南岸の素晴らしい蒸留所です。
スコットランドのシングルモルトとして初めて、かつて チャールズ皇太子時代に王室御用達の証書を授与されたこの蒸留所は、2020年以降の現在でもなお、必要量の20%を独自のフロアモルティングによって維持しております。
世界中のウイスキーを愛する人々によって愛されているこの蒸留所のモルト原酒を、樽の影響が少ない使い古されたリフィルのバレル樽で熟成された一樽。
リフィル樽へのこだわりは、古典的なアプローチでBB&R社の一貫した美学を感じるようです。
この蒸留所は、キルダルトンの3つの蒸留所の中でも、独自のフロアモルティングにより、クレオソート様のフェノールの個性が出ると言われています。またミドルカットのポイントをより深く取ることで、より重たいフェノール類が含まれていると言われています。
リフィル樽をゆりかごに選んだため、独特の甘い香りに包まれているスモーキーな側面をより逞しく感じられます。
---Tasting Note ---
香りは、潮風、鉛や煙突の煤っぽさを感じさせるアイラピート、ディーゼルオイル、海水や昆布の冷出汁、松の針葉、バニラビスケット、次第にグレープフルーツの白綿、日向夏、微かにホワイトムスクのような色っぽいニュアンス。
口に含むとピートの染み込んだ大麦麦芽の自然な甘さ、アイラスモーク、グレープフルーツを想わせる黄色い柑橘、メスカルの様な青っぽいスモーキーさとクリーミーなニュアン ス、カレースキンク。
フィニッシュは心地よく長く続く。ダーティーな面持ちから魅力的なグレープフルーツへ変化する。
(Tasted by 弊社スピリッツバイヤー)
1698年に創業したロンドンの老舗酒商BB&R(ベリーブラザーズ&ラッド)は1903年のキングジョージ3世に始まり、現在まで英王室・ロイヤルファミリーに王室御用達酒商として仕えてきた名門。
今ではエリザベス女王とチャールズ皇太子という2つのロイヤルワラントを預かっています。
その歴史に相応しい多くの蒸留所との密接な関係から、ブレンデッドやブランデー、スピリッツも手掛け、原酒のストック・扱いに対するノウハウの厚みに裏打ちされた世界市場でも支持の高い豊富なリリースを輩出しています。
同社のラインナップで最も評価の高いシリーズとなった
復刻ラベルシリーズは通常リリースでも毎回安定したリリースを継続しており、「失敗したくない人へ」というキャッチフレーズは伊達ではない、ベリーズオウンセレクションと並んで同社のブランドの信頼を体現するシリーズです。