神戸阪急英国展向けのオリジナルウイスキーを仕立てさせて頂きました。お陰様で今回で第三回目のリリースとなります。
今回、選定した一樽は、スコットランドスペイサイド地区にあります、グレンアラヒー蒸留所で作られたウイスキーで2008年蒸溜のおよそ12年熟成したウイスキーです。
シェリーバットで熟成された原酒をシングルカスク・カスクストレングスで瓶詰いたしました。度数は49.3%です。
原酒の選定に際して、長期熟成から若い熟成原酒迄、様々なカスクサンプルをご提案させて頂きましたが、ご担当者様より「英国フェアを広め、皆様に広くウイスキーの楽しさを伝えられるウイスキーを提供したい」という想いを受け、今回のグレンアラヒーが選び出されました。

岩の谷(Glenallachie)に佇む白壁の蒸溜所は新たな命を与えられ、ウイスキーの故郷スペイサイドでシングルモルトの蒸溜所としてゆっくりと動き出したのです。
今回のオリジナルラベルを画家の【加藤美紀】様に依頼をし、描き下ろして頂きました。神戸港を望む船上のバーでウイスキーを嗜む、レトロな雰囲気を持つ着物の女性を中心に飾り枠には日英友好や貿易をイメージし、国花のアザミと桜を、カラーは、青はスコットランドの国旗のアジュールを採用し、英国フェアをイメージした素敵なラベルを描き下ろしていただきました。
4月に実際に開催された英国フェアの中でも、多くの来場のお客さまからご好評を頂きました本ボトル。全体的に上品な空気感を纏いながら、飲みやすい味わいで、カジュアルさとノーブルな雰囲気を両立しているシェリータイプスペイサイドモルトの佳酒。
~テイスティング・コメント~
シェリーカスク由来のドライフルーツのアロマ、ローストしたアーモンドやマカダミアナッツ、甘い香ばしさ、ココアパウダーをまぶした焼き菓子、麦芽のモルティさ、林檎、シナモンスティック、ザクロやスイカズラを想わせるフローラルな香り。
口に含むと、きれいな甘さがじんわりと優しく広がり、バランスが良く調和のとれた仕上がり。ボルドーワインのようなしっとりとした滑らかなテクスチャーで、餡子を使った和菓子の甘さ、ドライアップルのフルーティーさ、ディンプル紅茶のビターやタンニンが続きます。
フィニッシュは、穏やかで温かみのあるモルティーさが広がり、ローストアーモンドやココナッツのスイートな余韻が続きます。
(Tasted by 弊社スピリッツバイヤー)