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オーガニック フォル・ブランシュ XII pour BAR DORAS【ジャン リュック パスケ】

商品コード:3770004278503

2023.9.1(金)18時販売開始。
「お一人(一店舗・ご一家・一配送先)様につき1本」

SOLD OUT
価格:税込15,840(税抜 14,400円)

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JEAN-LUC PASQUET
L'Organic
[2012] Folle Blanche XII
pour BAR DORAS


***以下、BAR DORAS 中森氏ご案内より転載***

《快進撃のパスケ家より、未来を見据える絶滅危惧種フォル・ブランシュのオーガニック・コニャック》 


 

 コニャック地方グランド・シャンパーニュ地区エラヴィル村にある JEAN-LUC PASQUET(ジャン-リュック・パスケ)は大手メー カーに原酒を売らず、14ヘクタールの自家畑で栽培から瓶詰まで一貫して自家で行うプロプリエテール・コニャックです。Jean-Lucさんから現オーナー息子の Jeanさんに引き継がれてからは、アメリカ生まれの奥様 Amyさんと二人三脚で自家栽培のプロプリエテール商品だけでなく、廃業された他家からの原酒を購入して自家で熟成させるネゴシアン商品まで、色々と新しいことに着手されていて、世界各国への輸出も広げている勢いのある造り手です。


オーガニック フォル・ブランシュ畑
≪2020年1月訪問時撮影≫
 

 自家生産品の定番ラインナップからはJean-Lucさんの時代のボトルが日本には20年近く少量だけ輸入されていましたが、1995年にオーガニック転換した以降に自家栽培したブドウから造られたコニャックはまだ輸入されていませんでした。2020年1月にパスケ家を初訪問ながらJeanさん Amyさんご夫婦と意気投合し、初対面ながらパスケ家で先代ご夫婦も一緒に5人で昼食をいただき、引退された Jean-Luc さんを労わって肩を揉んだり、率先してワインサーブをしたりして、ファミリーが大爆笑してくれて盛り上がりました。JeanさんとAmyさんから、オーガニック農法で絶滅危惧品種フォル・ブランシュの作付けに成功し、次の年2021年4月に2010年ヴィンテージの商品をリリースする話を聞いていた中で、「その時期に合わせて来年また訪問し ます」と約束し、パスケ家を後にしました。しかし帰国して2ヶ月後にコロナ禍になり、現地へ訪れることが出来ないため店を守るために新たなチャレンジで卸売・小売・通信販売の輸入酒類販売業免許を取得しました。

 年が明け、パスケ家で聞いていたフォル・ブランシュ初リリースを問い合わせしたところ、「ちょうどこれからリリース発表すると ころでした」とで1番に予約でき、希少な絶滅危惧種のコニャックをBAR DORAS向けに180本をプライベートボトルとして自身での初輸入から発売し、お陰様で好評いただき完売しました。


 そして年が明け、ヨーロッパではコロナ感染者が増加一方の最中、フランスでも連日50万人超のコロナ感染者が出ていた 2022年1月31日から、2年ぶりに決意と自己責任を持ってフランスへ向かいました。パリに着いて空港で無料 Wi-fi を繋ぎメールをチェックするとAmyさんから以下のメッセージが届いていました。「私達は家庭内感染をして今日から休業になってしまいます。ただあなたの予約は2月11日なのでその頃には大丈夫だと思うのですが。また連絡します」 緊張感ある渡航で、空港に着いて最初のメッセージ受信はより気持ちが引き締まった瞬間でした。

 それからの毎日を集中して、良き出逢いに恵まれながらコニャック最終日となる2月11日になり、コロナ感染から回復し営業再開したパスケ家に予定通り再訪出来ることが出来ました。初輸入リリースした2010年以降のフォル・ブランシュもご用意していただき、2011、2012、2013、2014、2015、2016の各ヴィンテージ垂直テイスティングを行いました。2010年にも表れていたよう、すべてのヴィンテージに共通している要素が出ていましたが、2012年に出てくるフレーバーが特に記憶に残りました。内容は下記 テイスティングコメントにて、ここでは割愛します。


≪2022年2月訪問時撮影≫
 

 上記ヴィンテージと2018、2019、2020、2021を合わせて10種のカスクサンプルをミニチュアボトルに入れて帰国してのテイスティング用に持ち帰らせてくださいました。その後はJeanさんの代になり始められたネゴシアンの原酒を続々とテイスティング。コニャック廻り11日目でそれまでも莫大な量のテイスティングをしてきた中でラストスパートです3人で多くのテイスティングを行いました。使ったグラスも沢山となり、「しばらく洗い物をしていないので仕事の勘を忘れたくないから」と言って率先してグラス洗いをして拭きあげ、バーテンダーとしての本職姿を見せると 2 人は大笑いして喜んでくれました。


≪2022年2月訪問時撮影≫
 

 2年ぶりにコニャックへ来て11日間で多くの変化を感じましたが、パスケではゲストハウス付きの自宅を新築するとのことで、スケルトンの2階より急斜面となるエラヴィル村の絶景を見渡しました。


≪2022年2月訪問時撮影≫
 

 その後、パスケご夫婦より昼食をお誘いいただき、パスケ家のあるグランド・シャンパーニュ地区から隣接するプティット・シャンパーニュ地区へ入ったレストランにお連れいただきました。レストランの周りは何もないのですが、普段から予約しないと入れない人気店とのことです。メインディッシュではコニャックを熟成させる樽と同じ産地のリムーザン産豚、エスカロープの鉄板焼きでソースはセップ茸のクリームソースをご馳走になり、素晴らしいレストランでした。


≪2022年2月訪問時撮影≫
 

 パスケ家に戻り、「帰国して今後の輸入への展開を考えていきます」と述べお別れとなりました。長いお付き合いをしていきたいファミリーです。


 この日でコニャックでの全行程を無事に終え次の日にパリへ移動し、予約していた検査所でPCR検査を受けてその次の日にコロナ陰性証明書にサインをもらい帰国便の飛行機に乗れ、羽田空港着いてからは行き先を言われないままバスに乗らされ、着いた先は横浜で、6泊のホテル隔離と部屋での3日後、6日後のPCR検査もクリアして帰宅出来ました。

 コニャック地方はコロナ感染がフランス国内でもとても多く、今回アポイントを入れていた造り手の多くがクリスマスから正月にかけて家庭内感染していたようで、1月末からの渡仏はタイミングが良かったです。ただ、アポイントを入れてありながらもコニャック滞在中に残念ながら直前キャンセルになってしまった造り手もありましたが、自分自身もより気持ちが引き締まり、全神経が集中していたため今回のパスケ家含め素晴らしい原酒との出逢いに繋がりました。帰国してからもパスケ家とやり取りを行い、フォル・ブランシュⅪ(2011年ヴィンテージ)のリリース案内を貰いましたが、現地でのテイスティングで特に記憶に残っていた2012年ヴィンテージの発売まで1年待つ選択をしました。


≪2022年2月訪問時撮影≫
 

 そして1年後、そろそろ2012年ヴィンテージがリリースされると予測してパスケ家へメールを送ると、ちょうどここで案内しようとしていたとの事でした。2010年ヴィンテージの輸入時と同じく240本の希望があった中で以下のメールを送りました。「前回の2010年商品は即完売して日本でも大きな反響がありました。前回最大限の180本を分けていただき、希少なフォル・ブ ランシュであることも理解しておりますが、もし可能なら300本輸入させていただけないでしょうか?無理を承知なので240本でも分けて貰えたら幸いです」パスケ家からの返信は「240本出します」とでした。 後から知ったのですが総本数は367本しかなく、その中から 240本が日本への輸入に決まりました。他で販売される127本は 2012 年の表記がローマ数字で“Ⅻ”となりますが、BAR DORASプライベートボトルとして前回の2010年(X)同様に特別なラベルを作成していただき、違いが分かり易いよう弊店のロゴは前回の黒から今回は緑に変えて区別をお願いしました。


≪左)前回ラベル/右)今回ラベル≫
 

 また、世界へ目を向けて輸出慣れもしているパスケ家では輸入者のバックステッカーも裏ラベルに組み込んでくださり、ユーロ高や輸送費の上昇が厳しい現在、ステッカー製作やパスケ家へステッカーを郵便するコストも削減出来ました。7月上旬に入港し検査を通過した後に商品を湾岸倉庫へ引き取りに行き、9月に発売したいと決めてしばらく温存することにしました。今年の夏の猛暑とブドウの季節とな る9月も残暑が厳しいと予測されていますが、香りの強いフォル・ブランシュとノンシュガー・ノンキャラメルで加糖のないコニャックは爽やかで、時期的にもおすすめ致します。


【テイスティングコメント】

 コニャック地方でも1%程度の極僅かな生産量となるフォル・ブランシュ種 100%のレアなコニャックとなります。 しかも完全にオーガニックな製品にのみ授与されるフランスのオーガニック製品の公式認証「Agricultural Biologique」の“AB”マー クがラベル裏に表記され、厳しい基準をクリアして出来上がったオーガニック・コニャックであり、カビやすく手間暇と労力がかかるフォル・ブランシュをオーガニックで栽培可能にしたことは造り手の情熱でしかありません。その中でもグランド・シャンパーニュ地区の力強いボティ、シングルモルトウイスキーの様なパンチのあるフォル・ブランシュの強い香り、シングルヴィンテージならではの純粋でピュアな個性が強烈に迸ります。

 2010年〜2021年の原酒を並べてテイスティングしたところ、すべてのヴィンテージに共通して白ブドウの中にジャスミンのように甘いスイカズラのような白花系フローラルブーケ、リラックスするサンダルウッド(白檀)の香木、ミントやバジルの爽やかなハーブ、エキゾチックなカルダモンやシナモンのスパイス、西洋プラムや桃のフルーツ、オレンジピール、時間が経つとハチミツやアールグレイの要素が含まれていますが、2012年ヴィンテージにはそれに加え他にないカカオ感が出てきて記憶に残るインパクトがありました。
 チェイサーは紅茶が最適です。
 長期熟成グランド・シャンパーニュ地区の若い黄金色の10年熟成原酒からは今後への未来を感じるコニャックです。
 
(Commented by BAR DORAS 中森保貴 氏)

 コニャック地方グランド・シャンパーニュ地区エラヴィル村にあるJEAN-LUC PASQUET(ジャン-リュック・パスケ)は大手メーカーに原酒を売らず、自家栽培から瓶詰まで一貫して自家で行うプロプリエテール・コニャックです。
 Jean-Lucさんから息子のJeanさんに引き継がれてからは、奥様のAmyさんと二人三脚で自家栽培商品だけでなく、他家からの原酒を自家で熟成させるネゴシアン商品まで、色々と新しいことに着手されていて勢いのある造り手です。

≪Jean Luc(ジャン・リュック)氏≫
 
 自家生産品の定番ラインナップからはJean-Lucさんの時代のボトルが日本には20年近く少量だけ輸入されていましたが、1995年以降にオーガニック転換した後のブドウを原料にして造られたコニャックはまだ輸入されていませんでした。

≪息子さんのJean(ジャン)氏≫ 

 東京・浅草に2005年4月開店。
 品揃えはコニャックだけではなく、シングルモルト、スピリッツ、リキュールの現地仕入れボトルや最新の話題作からオールドまでヨーロッパの洋酒文化に出会える幅広いボトル達。
 また、オーナーバーテンダーの中森氏が現地で直接仕入れるやアンティーク調度品やマスター自ら作り上げるバーフードはその魅力を更に盛り立てます。
 "DORAS"とはゲール語で「扉」を意味し、その”扉”の中のヨーロッパ各国に居るような非日常的な雰囲気を体感できる名店は、多くの飲み手やバーテンダー、ゲストを惹きつけて止みません。

中森氏が運営するオンラインショップは≪コチラ≫よりご確認くださいませ!

-Mr.Yasutaka Nakamori-
(中森保貴氏)
 BAR DORAS オーナーバーテンダー。
 信濃屋での勤務を経て、その後、都内数軒のBARでバーテンダーの研鑽を積む。
 毎年、欧州各地を訪ねて、生産者だけでなく、生産地、その街、その文化を吸収し、BAR DORASを通して、ヨーロッパ各国の文化や伝統を伝道しています。
 また、コニャックはもちろんのことシングルモルト、カクテルは言うに及ばず、バーフードや日本文化への見識・こだわりも深く、常に探究心を忘れないプロフェッショナルバーテンダーの一人です。

Region(地域) Cognac/Grande Champagne
Quantity(総本数) 240 bottles
Strength(度数) 49.3% vol.
Volume(容量) 700ml

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